ひとり言

新庄監督と「破天荒」と「型破り」

プロ野球が開幕しました。皆様の贔屓チームは勝利を飾り良い出だしになったでしょうか。

プロ野球に興味が無い人でも、去年からメディアに出ずっぱりだった日本ハム新庄新監督の名前くらいは耳に入っているんじゃないかと思います。

 

独創的な発想から常識を破るとか新常識を作るなど話題先行しているようでした。開幕を楽しみに待つファンのインタビューで、一般の方が「破天荒な采配を期待しています」なんて答えたりするのを見ると、私の中の言葉警察が反応するわけです。

 

「破天荒」とは、今まで誰も成し得なかったことを初めてすることを意味しており、同じような意味を持つ類義語に未曽有や前代未聞などがあります。

破天荒はいい意味で使われることが多いけど、皮肉がこめられたり、悪い意味で使われたりするので注意が必要です。

とはいえ文化庁の調査では、この破天荒という言葉の意味を、本来の意味ではない「豪快で大胆な様子」と誤解や誤用している人が6割を超えるという報告がされています。

文化庁 | 文化庁月報 | 連載「言葉のQ&A」「破天荒」は,「豪快で大胆」?

 

半数以上の人は「豪快で大胆な様子」だと思っているから、破天荒を使っても会話は成り立つのでしょう。

きっと私が細かい。

 

「破天荒」ではなく「型破り」という言葉があり、新庄監督には型破りのほうが合った使い方だと思います。

「型破り」とは、一般的、常識的な型や方法にはまらないこと、またそのような様子をいいます。決して「ルール違反」や「非常識」という意味では使われません。

似たような意味だけど、今まで一度もなく誰もしなかったことするのは「破天荒」、過去に何度かあったり、常識を超えたやり方、考え方をする場合は「型破り」と使い分けられます。

 

スポニチ Sponichi Annex

 

新庄監督の型破りな投手起用に狙いはあるのでしょうか?

誰もやらなかったというのは、それが悪手とわかっているからやらないともいえます。

どうなるか楽しみですね。(日本ハムファンではないので他人事)

では、また次回。