家の庭には、祖母が植えた柿の木があります。
私が生まれる前からあり、樹齢30年以上?の大先輩です。
30年以上も経ちますと枝も伸び、隣の家(空き家ですが)の屋根の上まで伸びるので、迷惑をかける前に剪定します。
親父が剪定しようと切った枝の下から鳥の巣が出てきまして、一体これは何の鳥の巣だろうと。
何の鳥の巣かを調べていたら、それとは別に鳥の巣の処分方法が面倒だというのがわかりました。
鳥の巣は、勝手に処分してはいけない
鳥の巣に、卵やヒナのいる状態での撤去は法律違反になります。
環境省の「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で定められており、鳥獣保護法違反です。
違反した場合は、1年以上の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
ただし自治体によりますが、申請許可を得なくても撤去が認められる場合もあるそうです。
- 巣を作る途中
- 鳥のヒナが巣立った後
であれば、自分で撤去することが可能です。
ヒナがいる時は、フンが落ちて衛生的に不潔で、近くで鳴き声もするので非常に困ります。
また、今回のうちのように卵を残して放置されてしまった場合は、どうしたらいいのでしょうか。
ヒナや卵のある鳥の巣の撤去方法
まずは市町村へ申請をする
ヒナや卵がある鳥の巣の撤去方法としては、住んでいる市町村の環境課に連絡し許可申請を受けてください。
申請を行った上で、自身の手で撤去するか、専門業者に依頼をすることになります。(費用は自己負担)
ヒナがいる場合は、鳥の種類や状況の報告をしなければいけないので、申請をした上で業者に任せたほうがいいかもしれません。
鳥の巣に何もなければ、申請無しで撤去可能です。
鳥獣の捕獲等許可申請を取った後は、業者に依頼が無難
これが問題なく確実に撤去する方法といえます。
専門業者に頼む時の費用は、消毒、フンの掃除、再発防止の対策(防鳥ネットなど)を含めて、30,000円~かそれ以上の金額になります。
巣の位置や撤去した巣の処分をどうするかなど、必要に応じた作業内容で値段が変わってくると思います。
2階の屋根の軒先の下に巣があったりなど、足場がないと届かない位置に巣があったりりすると、さすがに素人ではどうにもなりません。
はしごをかけて高いところに上る作業は危険が伴います。ある程度の費用が掛かるのは仕方ないことでしょう。
かなり高い場所に巣がある場合、足場を掛ける費用が別途かかるかもしれません。
どこまでしてもらうか(防鳥ネットはいらないなど)をはっきりと伝え、きちんと見積もってもらってから判断してください。
また、ヒナや卵が無い場合の、巣の撤去だけなら大体5,000円くらいです。
自分で撤去する
危険の伴わない場所なら、自らの手で撤去してもいいと思います。
卵ではなくヒナだった場合、鳴き声やフン害を我慢できるのであれば、見守って巣立ちを待つのも有りでしょう。
そうでなければ、素直に業者にお願いしたほうがいいです。
ヒナについては、心が痛みますが食物連鎖の流れに任せるのがいいかもしれません。
移すにしても場所と安全性がわかりませんし、移した先で親鳥が育ててくれない可能性が高いです。
業者に頼んだ場合、ヒナが他へ移されるのか、処分されてしまうのかは業者判断になります。
自分で撤去する場合は下記を用意するといいでしょう。
- ゴミ袋
- マスク
- めがね(ゴーグル)
- 手袋
- 消毒液
- 新聞紙
必要以上に怖がらなくてもいいと思いますが、野鳥なので当然菌も多いです。
ノーガードで作業に当たる、というのは止めたほうがいいでしょう。
ハトの巣だった場合は、フンとそのニオイに執着し戻ってくる習性があります。
巣の撤去だけでなく、消毒液をかけて新聞紙でフンとニオイをしっかり除去してください。
再発防止グッズを用意してもいいと思います。
我が家の場合はどうするか
窓から写真を撮ってみても、何の鳥の巣なのかよくわかりません。
うーん……ヒヨドリかスズメ?
ツバメって木の上に巣を作りませんよね?
キジバトの鳴き声(ホーホホッホホーって鳴くアレ)はよく外から聞こえますけど、卵は全然違いますね。
巣がそこそこ大きいのでハシブトガラスなのかな?と思いますが、卵が青磁っぽくないから違う可能性が高い。
他を調べてみると、ホオジロが可能性としてありそうです。
巣に卵があっても親に何か危険を感じるようなことがあれば、巣を放棄することがあるそうです。
枝も切っちゃいましたし、親鳥が戻ってくることはないでしょう。
選択肢はこうなります。
- 撤去の申請をして、自分で撤去か業者に依頼
- 卵が他の鳥やカラスに食べられるまで放置し、申請無しで自分で撤去
- 黙って撤去
撤去の申請をして、自分で撤去か業者に依頼
無難な選択です。
孵化してないのでフンの処理はないです。巣の撤去のみでしょう。
申請しに行く手間と、費用5,000円を高いとみるかどうか。
木の下は庭の地面なので、巣を窓から棒で叩き落してもいいかもしれないです。
卵が他の鳥やカラスに食べられるまで放置し、申請無しで自分で撤去
巣を隠していた枝を剪定しちゃいましたからね。
親鳥が戻ることも、来年に再利用されることもないと思います。
問題は卵があるってことだけです。
卵が無くなれば撤去できるので、自然の摂理に任せてしばらく放置でもいいのかも。
黙って撤去
法律違反なのでダメに決まっていますが……。
鳥獣保護法という法律を知らない人であれば、迷惑だからという理由で即巣を壊して撤去する人のほうが多い気もします。
ブログ記事のためと画像を貼り、鳥の巣について調べ法律を知ってしまったので、私にこれはできません。
まとめ
- ヒナや卵がある鳥の巣を勝手に撤去するのは、鳥獣保護法違反です。
- ヒナや卵がある鳥の巣の撤去は、市町村に申請をしてから撤去しましょう。
- ヒナや卵がない鳥の巣は、申請無しで撤去できます。
撤去方法は業者に依頼する(費用は自己負担)か、道具を揃えて自分ですることになります。
高いところに巣があるなど、撤去が難しい場所については素直に業者に任せましょう。
我が家はしばらく静観して、どうするか決めます。
では、また次回。