ひとり言

ため息は体のために必要でした、幸せが逃げるのは時と場合です。【呼吸法も意識】

ため息をよくつきますか?

休み明けの仕事の日だったり、仕事で忙しい時や疲れた時、日常生活の中でイライラした時など、意識的にせよ無意識にせよ、つい出てしまうため息。

他人のため息を聞くと、不機嫌かな?と思ったり不快に感じますよね。

とはいえ、私もため息が多いらしく、母親にはよく「幸せが逃げる」と言われています。

自分がしても聞いても、マイナスイメージが強いため息ですが、実は体のために必要なことだったんです。

 

ため息は体にとって必要な防御反応

仕事で忙しい時や集中している時、またはストレスを強く感じた時は、体が緊張し呼吸が浅くなって、交感神経が強く働きます。

交感神経は脳や全身に血流を送ろうとし、血圧や心拍数を高めて対応。すると、血液の中の酸素が不足気味になり、それを補うために今度はリラックスが役割の副交感神経が働くのです。

副交感神経の1つに迷走神経があり、肺の呼吸情報をモニターする機能があります。

その迷走神経が「酸素が不足している」「血中の酸素が足りない」とキャッチし、脳に「ため息をしろ」と命令を伝達するのです。

こうして、ため息をついて酸素を多く取り込み、強く働いていた交感神経を収めて落ち着きを取り戻します。

ため息は、不足していた酸素を取り込むことと、自律神経のバランスを保つために必要なことなのです。

 

意識のあるなしに関わらず、ため息はしていた

ため息の役割は深呼吸にも似ていますね。

大きく息を吸って吐きだすことは、全身に酸素を巡らせ、自律神経のバランスを取ってくれます。

深呼吸も、緊張の緩和やリラックス効果などメリットが多いです。

また、人は平均して5分おきに、1時間に12回の小さなため息を無意識にしているそうです。

通常の呼吸だけだと、肺の機能は時間とともに落ちていくと研究者は語っています。

体の両肺で約5億個ある肺胞は、呼吸の間に水分で時折しぼんだり、つぶれることがあります。

なので、無意識に小さなため息をつくことにより2倍の空気を肺に送り、元通りに肺胞をふくらませているそうです。

肺胞がつぶれると、肺の酸素と二酸化炭素の交換機能が損なわれます。

ため息は、生命維持の面でも不可欠なものだったのです。

 

口で吸ってすぐ吐く、吐き捨てるようなため息はダメ

なら、ため息をつけばいいのかというと、そうではありません。

仕事で忙しい時は、自分だけが忙しいわけではなく、周りみんなが忙しいはず。

そういう時に感情的な気持ちを前面に「ハァーッ」とため息をつけば、周囲は不快です。

生きていれば、ストレスが掛かる場面はいくらでも起こります。

そこで自己中心的にため息を漏らすのではなく、気持ちを1歩抑えて、鼻で静かに深呼吸するか、ひとまず席を外して大きく深呼吸するようにしましょう。

 

ため息が多いなと感じたら、ため息を抑えることよりも、「なぜため息が出てしまうのか」を考えてみるといいです。

ため息は体のバランスを整えようとする行為です。

ストレスや不安の原因は何かを探し、解消するようにしてみましょう。

どうにもならない慢性的な事情もあると思います。

原因が不明よりは「こういう事情だから仕方ない」と割り切れる分、少しはマシだと思います。

 

ため息ではなく、呼吸法として意識

ヨガやマインドフルネス瞑想など、リラックスしたり集中したりする手法は、呼吸法をとても意識しています。

息を吐くことを意識した深い呼吸は、腹式呼吸になりやすく副交感神経を刺激するので、自律神経のバランスを保つのに効果的です。

 

私が真っ先に思い浮かんだのはコレ「息吹」


喧嘩商売 – ヤングマガジン
喧嘩稼業 – ヤングマガジン

空手独自の呼吸法ですが、私はヤングマガジンで連載された「喧嘩商売」で知りました。

息吹とは簡単にいうと、逆腹式呼吸と言われる「丹田呼吸」のことです。

逆腹式呼吸は息を吸った時にへこみ、はいた時に膨らみます。

やり方は、「三戦立ち」や「不動立ち」から限界まで息を吐き、息を吐ききったら、ゆっくりと鼻からと息を吸います。

息を吸いきったら、静かに丹田(へその下、下腹部)を意識して、息を吐いていく。というものです。

空手をしている人なら「強く息を吐きながら、全身の筋肉を締めるように息を吐き切る」そうですが、呼吸法などやったことない人が、いきなり強く息を吐くと気分が悪くなる恐れがあります。

なので、まずは腹式呼吸を静かに行うことから始めましょう。

 

瞑想の呼吸法がおすすめ

11秒呼吸法とも呼ばれ「4秒ほどかけて息を吸い、7秒ほどかけてゆっくりと吐き出す」やり方です。

息を吸った秒数の、倍の時間を息を吐くようにしましょう。

そして、鼻から息を吸うこと、吐く時は鼻でも口からでもどちらでもいいです。

また、吸う時に肺が膨らみ、吐く時に肺がしぼんでいく感覚をイメージすると効果が高いです。

1分間で約6回できます。長い時間するよりも、この1分を1日に細かくするほうが初心者には良いと思います。

慣れて長く集中できるようなら、5分くらいかけて長く瞑想の呼吸をするといいですね。

 

もっと簡単なのは、お風呂に浸かりながらため息をつくのが手っ取り早いです。

鼻から息を大きく吸い込み、はぁ~と大きくため息をつく。

1人の空間なので、誰も不快に感じることはないです。

普通に浸かってもため息が漏れますが、大げさにやってもいいと思います。

 

まとめ

「ため息」は体の為に必要な機能

副交感神経を働かせ自律神経のバランスを保ち、緊張やストレス解消に効果があります。

 

感情的にため息をつかない、人間関係にとってはデメリットになる

ストレスが掛かる場面は多いですが、周囲にも気を使いましょう。

「ため息をつくと幸せが逃げる」の由来はここです。

ため息が多いと感じたら、不安やストレスの原因を考えてみよう。

 

「ため息」を体のための呼吸法として意識しよう

色々な呼吸法があります。自分に合った呼吸法を試してみるといいでしょう。

マインドフルネス(今ここにただ集中している心のあり方)の状態は、
リラックスし精神を落ち着かせてくれます。

以上です。

読んでいただきありがとうございました。