ひとり言

スウェーデン、新型コロナの独自路線を反省

日本経済新聞

 

独自路線で、集団免疫の獲得を目指していたスウェーデン。

しかし、首都ストックホルムの住民を対象に行った検査では、抗体保有率は他国とほぼ同水準の7.3%にとどまった。

集団免疫の形成に必要な60~70%をはるかに下回り、集団免疫の獲得には程遠い状況が浮き彫りになりました。

 

集団免疫の観点でどうなるのか注目していましたが、目標数値に届かず失敗のようです。

政府の疫学者アンデシュ・テグネル博士は「われわれの取った行動には明らかに改善すべき点がある」と述べ、反省の念を示しました。

さらに、もう1度同じ感染症に対応するなら、スウェーデンと他国の中間的な手段に落ち着くと思うと釈明もしました。

集団免疫の獲得には、ワクチンの力が不可欠だということがわかりました。

ワクチンができるまでは、命と経済のバランスを取る難しいかじ取りが求められますね。

 

スウェーデンのノーガード戦法は批判もありましたが、国内で一定の指示を集めていました。

同じノーガード戦法のブラジルはどうなのでしょうか。

ブラジルは政府と規制派の州が対立し、政府内でも保健相を更迭したりと混乱が続き感染者も拡大中。

経済は、新型コロナの拡大抑制策による悪影響が統計で示されはじめました。

にもかかわらず、ブラジル国民の過半数はより厳しい社会的距離を取る政策を支持しています。

ブラジル政府と国民の考え方の違いは、より多くの混乱を招きそうです。

 

各国の様々な対応・対策の結果が徐々に表れてきました。

厳格なロックダウンをしてどうだったのか、PCR検査をどこまでするのか、集団免疫の獲得は難しいのではと、何が有効で何が失敗だったかが少しずつわかってきました。

いつかまたやってくる、別のウイルス感染症の対策に役立てなければなりません。

とはいえ、南米・インド・南アフリカは感染者が増え続けてます。

他の国と比較したり対策結果がどうのというのはまだまだ時期早々でしょう。

では、また次回。