「免疫力」を上げてウイルスから身を守る。
雰囲気はなんとなくわかるけど「免疫」の「力」を上げるとは?と、よくよく考えてみると「免疫力」という言葉に違和感があります。
免疫というのは「システム」であって、多数の細胞などのネットワークによって担われた、「さまざまな機能」をもつものです。とても複雑な免疫の機能は、単純な「力」をもつという話ではありません。
「免疫力という言葉は、基本的に医師は使わない」、学問の分野では「免疫力」という言葉は使わない、むしろ不適切とまで言い切る人もいます。
「免疫力という言葉は不適切」といわれると、気になってしまい直したくなるので、私のブログ内で「免疫力」をどれくらい使っていたか検索しました。
8個くらいあったでしょうか、そこそこの数が出てきました。少し情けなくもありますが、これもまた勉強です。
「免疫力」という言葉を、どういう風に言い換えて直そうか。
健康的、規則的な生活をして、免疫機能を低下させないor免疫機能を維持する。ということになるでしょうか。
睡眠よくとる、ストレスの解消、適切な食事・適度な運動など、規則的な生活をしましょうに尽きます。
「免疫が安定的かつ効果的に機能していること」を伝えることが重要のようです。
「免疫力」は厳密な定義のある言葉ではありません。人間の体を病原体から守る免疫の仕組みは非常に複雑なものであり、免疫機能を単純な言葉で表現することは困難です。
免疫システムは大きく「自然免疫」と「獲得免疫」に分けることができます。自然免疫と獲得免疫はお互いに協力しあって私たちの体を病原体から守っています。
厚生労働省のサイトにも、「免疫力」は厳密な定義のある言葉ではないとしています。
「免疫力を上げよう」というニュアンスはわからなくもないので、誰かが使ったからといっていちいち揚げ足を取らなくてもいいけど、免疫力を謳い文句にして商品を買わせようとしたり何か誘導するような話なら、警戒感を強めるといいかもしれません。
では、また次回。