ひとり言

私にもあった耳のつけ根にある小さな穴の正体

 

ナゾロジー

 

人の胎児の頭部には、妊娠4週目くらいまで「咽頭弓(いんとうきゅう)」という部分があります。この咽頭弓は、魚類だとエラへと発達する部分です。

人の場合は、顔や頭部へと成長していくのですが、そのプロセスで普通なら消えるはずの管が残ってしまうことがあります。これが耳瘻孔、つまり耳の小さな穴となるのです。
ナゾロジー

 

先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)は、大半が耳の付け根の上部に現れる外耳の奇形の一種。

耳は複数のパーツが合わさって形作られ、通常であればキレイに合わさるのですが、合体が不十分だと隙間が生じ、小さな穴ができてしまうのです。

良性疾患でほとんど症状がでないことも多いですが、汗や垢などの分泌物がたまり、穴の中から白い貯留物が出てくることや、においがすることがあります。

 

私にも右耳に先天性耳瘻孔があって、子供の頃はその白い貯留物が出た記憶がありませんが、20歳前後か体が出来上がってからかは定かではないけど、大人になってから白い貯留物が出るようになりました。

この白いヤツがとても臭いんですよ。耳瘻孔の辺りがかゆくなったりムズムズとうずいたときに、指でギュッと押すと貯留物が出てきます。痛くも苦しくもなく、ただ白くてにおうけどなんだこれ?くらいにしか最初は思ってなかったです。

においの強さを認識したのは大学の講義中に思わず耳瘻孔を触ってしまった時で、隣の友人に臭いんだけどオナラした?っていわれ「あ、この白いのは人前で出してはいけない超臭いヤツか」と理解しました。それ以来、自分の部屋にいる時しか出さないようにしています。

 

定期的に貯留物を出さないとかゆくてたまらないというわけではなく、気にならないときはずっと気になりません。1人で居る時にふと衝動が来るというか出したくなるというか。

手術で治せる(麻酔して摘出)ことも後に知りましたが、辛いわけじゃないし人前で耳瘻孔を触ってにおいを出すようなことをしなければ手術するほどのものではないだろうと。単に怖いだけですが。

耳瘻孔は自然にふさがることはないし、感染によって腫れて炎症を起こす場合があります。炎症が起きて膿む事態になってしまったら手術を考えます。

 

だからまぁ魚のエラといわれてもねぇ。水中呼吸できるのならありがたいのに。

では、また次回。