トイレに行く暗喩として用いられることがある「お花を摘んできます」だけど、どこに花があるの?と現代の暗喩として機能していないのではと思ったり。普通に化粧直しとかお手洗いのほうがすんなり聞こえる気がします。
より詳しく「お花を摘んできます」を調べると、元々は山岳用語らしく女性がしゃがんで用を足す姿が「花を摘んでいる姿に似ている」ことからきています。戻った時に花を摘んでこなかったりしたら、「よい花が見つかりませんでした(摘めませんでした)」と誤魔化せる上に奥ゆかしさを表現できるわけです。
言い回しや言葉の響きが美しいのはわかるけど、外だから意味がなされる言葉であって室内でそう言われても、所詮おしとやかさや上品さを出すためのお嬢様的なキャラ作りではないかというあざとさを感じてモヤモヤします。
だから?といわれても、女性のトイレの暗喩がどうのと考える自分が少々気持ち悪いなと思うだけで、深い意味も使っている人が気に入らないなどの他意もなし。
キモいついでにいうと、若い頃にネトゲをしていたときは女キャラを使用して、ですます調に加え「お花を摘んできます」をあえて使っていた記憶があります。あざとさや中身不明の作られたキャラクターに、ゲーム内チャットだけで判断し騙されないように気をつけてくれたまえ。
ちなみに男の場合は、花を摘むではなくて「雉(キジ)を撃ちにいく」と言います。
こちらも山岳用語が由来で、「雉を狙いにいくから、草藪に身が隠れてしまっても探しにこないでね」という意味です。
雉撃ちはお花を摘むより聞き馴染みがない言葉なので、使おうにも単語が思い出せなかったり、聞く側も何それ?ってことになりそう。
では、また次回。