ひとり言

コロナとインフルエンザを比べて、どうするかをシンプルに考える

収束する兆しの見えない新型コロナウイルス。

連日の新型コロナウイルスのニュースは、何が正しくて何が間違っているのかもわからず、うんざりするものがあります。

 

私の中での結論は変わっておらず、うがい・手洗いをしっかりして、食って、寝るです。

ようするにウイルスにかかる前提で、免疫機能を低下をさせないように、十分な休養・睡眠・栄養、ストレスの解消、適度な運動、規則的な生活をするしかない。

諦めにも近い境地ですが、現状どうなのかをしっかり考えれば、私にできることっていたってシンプル。

そもそもワクチンがまだ無い

ワクチンが出来て、使えるようになり流通するまで「早くて1年半」と言われています。

「早くて」です。

 

希望的観測でもっと早まってほしいとは思いますが、都合よくはいかないでしょう。

ワクチンの開発には通常、長い開発期間が必要なのです。

技術の進歩でワクチン自体が早く開発されたとしても、安全性や副作用は?他の薬と併用するとどうなるのか?といった治験を経てからになります。

人体にどう作用するのかをモニターする時間は、短縮することができないからです。

 

ワクチンがない今は、感染のピークを低くして「時間稼ぎ」をしようという方針になります。

医療機関がパンクしないようにするために、入院が必要な患者をなるべく減らさなければなりません。

治して退院して、次の患者の受け入れを繰り返せる体制を、維持するしかないです。

 

今現在ではすでに病床が足りず、ビジネスホテルなどを貸し切り、軽症者はそこに移動させています。

時間を稼ぎ、医療体制を強化・維持ができるようにしなければなりません。

 

結局、感染して入院しないように、自身で気をつけることが大事になります。

かからない、無症状感染だとしても他人に感染させない、家でおとなしくする。

ワクチンがまだ無い以上、取る手段が限られているのです。

 

免疫の機能としてウイルスに罹って治れば、本来はウイルスに対する抗体ができて、予防効果がある考えられています。

新型コロナに関しては、わからないことが多いので油断はできません。

 

社会的許容を得られるかどうか大変

ワクチンがまだ無いので時間を稼ぐという選択をし、完全な終息には時間がかかることが分かりました。

そうすると「慣れる」すなわち、社会的許容をいつ得られるのでしょうか。

社会的に許容されれば、都市の封鎖や自粛の要請、経済が停滞することもなくなります。

(新型コロナを教訓に、次にまた必ず起こる感染症対策は必要です)

 

社会的許容を得るのは難しいというか、かなり先なのではと思います。

Q10.通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。

また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
出典:厚労省 新型インフルエンザに関するQ&A

 

現時点では、新型コロナより季節性インフルエンザのほうが死者を出しているのですが、インフルエンザは、この慣れ・社会的許容によって新型コロナのような問題にはなっていません。

 

インフルエンザで緊急事態宣言は出ませんよね?

インフルエンザはタミフル・リレンザといった抗インフルエンザ薬があり、「治るもの」というイメージができているからです。

インフルエンザを正しく怖がっている人は、今となっては多くはないでしょう。

 

新型コロナは、ワクチンも明確な治療法も無い、この「無い」が恐怖を増やしていて、インフルエンザより数字上は大したことなくても、理解されずに怖いのです。

潜伏期間が長かったりと、インフルエンザより厄介と考えられる部分も多く、今もなお新型コロナに関する情報が次々と発信されており、安易なリスク比較はできません。

社会的許容の難しさは、原因と結果の数字だけ比較して「同じウイルス感染症ですよ」というだけでは、理解と納得を得られないことにあります。

 

逆にいえば、新型コロナの解決策ができると一気に社会的許容が進みます。

治療法や予防策が明確になれば、得体のしれなかった恐怖は無くなり、予防をしなかった自分が悪かったのではと、自己責任に移っていくわけです。

 

酷い言いかたをすると、新型コロナに無関心になります。

もしかしたら今より死者が多くなる結果になっても、このような騒ぎにはならないのかもしれません。

インフルエンザと同等の社会的許容を得ることは、被害者を気にしなくなるという悲しい側面も出てきます。

 

いつかは感染すると思う

ワクチンが無く、緊急事態宣言後も感染者が増え続けている事実をみれば、自分だけは大丈夫とバイアスをかけてはいけません。

ワクチンが開発・流通し、社会的許容を得るまでは、予防法はインフルエンザと同じ方法を取るしかないのです。

 

咳エチケットやマスクの着用、うがい・手洗いは徹底しつつ、無症状の感染者であるかもしれないと、家族間でも気をつけることが多いはずです。

重症化を避けるために日頃の健康を維持し、免疫機能が低下しないように努めましょう。

 

感染・発症したとしても、軽症(といってもインフルエンザの数倍は苦しいそうです)ならば対症療法でしのぐしかありません。

熱には解熱剤、せきにはせきをしずめる薬、栄養や水分補給には点滴という形で、熱や痛みなどの症状を和らげることが治療の中心になるでしょう。

抗体を得て退院するんだくらいの覚悟はしておきたいです。

 

まとめ

シンプルに考えられたかわからないけど、まとめるとこんな感じでしょうか。

 

  • ワクチンが無いので、そのうち感染する可能性はある
  • 罹らない・重症化しないために、規則正しい生活を心掛ける
  • いつかは治療法が明確になる、季節性インフルエンザと新型コロナが同じ扱いになる

 

中国で無症状感染者の実態を把握するため、1万1千人を対象にウイルス検査と抗体検査を実施。というニュースが15日にあり、集団免疫が獲得されているかを調べる目的もあるそうです。

 

無症状感染しても発症せずに治り、抗体ができている人が確認されれば、

感染予防の徹底がより重要になりますね。

では、また次回。