ひとり言

歯磨きによる吐き気は、胃が悪い?それとも反射?

朝、歯を磨くとオエッと吐き気が起こる人です。

夜はなぜかなりませんけど、朝はほぼ毎日オエッってなるので、むしろオエッっとなり胃が動くことが、1日の始まりであり正常であるかのようなヤバイ錯覚をしてました。マジです(笑)

逆流性食道炎の疑いがあるのなと思いましたが、胸やけの症状は無いのでおそらく違うだろう。

どうやら絞扼(こうやく)反射と呼ばれる、口内や舌の奥を刺激することにより誘発される反射だったみたいです。

 

絞扼(こうやく)反射とは

絞扼反射とは、舌根部、軟口蓋、咽頭部、喉頭部、ときには口腔の各部位の刺激により誘発される吐物を伴わない嘔吐様の反射であり、咽頭(いんとう)反射、催吐(さいと)反射とも呼ばれます。

本来は、有害な物質の侵入を阻止するための防御反応とされています。

さらに、嘔吐(おうと)反射と呼ばれるものもあり、ちょい出ちゃうやつです。体の外に有害物を吐き出す、こちらも防御反応の1つになります。

絞扼反射は誰にでも備わっていますが、人によって反応の強弱があるそうです。

反応の強い敏感な人は、歯磨きの際に吐き気を催しやすいということになります。

歯医者さんでも大変な人がいるみたいです。私は唾液が溜まってるから早く吸ってくれ!とはよく思ってます。

なぜ胃が原因だと思った?

朝は空腹だし胃酸が多いのだろう的な、根拠の全くない漠然とした理由のまま過ごしていました。

また、10代20代は若さにかまけて、深夜もしくは朝方までゲームしながらコーラを飲んで菓子類を食べる、といった不摂生な時期は当然あります。

翌朝になり歯を磨いている最中にオエッとなっても、胃に負担をかけているからそりゃそうなるよねと、深くは考えなかったです。

さほど深く考えずに思い込んだまま時が経ち、朝の吐き気が通常になってしまいました。

それから、年を経て健康に気を配るようになりました。今は夜9時以降は何も食べなくなり、風呂上りに炭酸水か麦茶で過ごします。

それで朝に胃の状態が悪いのか?と疑問を持ったのです。

たしかに、食べすぎや飲みすぎによって胃が拡張した状態のときには、普段より絞扼反射が起こりやすいといわれています。

ですが、飲み会は1、2か月に1回あるかないかで、それで慢性的に胃が荒れちゃうの?

これは胃が悪いから、歯磨きの際にえづくわけではないなと思ったんです。

 

えづかない歯磨きの仕方とは

体の防御反応だから、オエッとなるのはしかたないと諦めるしかないのでしょうか。

歯ブラシを奥まで突っ込まないのは、奥歯の磨き残しで虫歯の原因になるので却下。

私は親知らず3本抜いているので、奥は隙間が大きいです。奥歯は念入りに磨かないといけません。

えづくのが嫌だからと、ブラッシングを怠って虫歯になってしまうのは、少し違いますね。

 

吐き気を催さない歯磨きのコツを何点か挙げてみました。

  • オエッとなるところを慎重に歯だけ磨くようにする。
  • 歯ブラシのヘッドが小さいものを使用する。
  • 歯磨き粉を変えてみる。
  • 鼻で深呼吸し落ち着いてみる。

オエッとなるところを慎重に歯だけ磨くようにする。

吐き気を催すポイントは、人それぞれ決まった場所で起こっているはずです。

奥歯をがしがし磨いたり、下あごの内側を磨く際に舌周辺に当たってしまうとか原因があると思います。

口内の粘膜や舌に触れないように、歯だけに意識して磨くと絞扼反射は軽減できます。

 

歯ブラシのヘッドが小さいものを使用する。

ヘッドの大きい歯ブラシは磨ける範囲は大きいでしょうけど、奥に突っ込むとえづきやすくなります。

口内や舌にも当たりやすくなるので、ヘッドを小さめのものに変えるだけでも改善が期待できます。

少し面倒かもしれませんが、奥歯や反応の敏感な部分には、子供用の歯ブラシを使ってみるのもいいかもしれないです。

 

歯磨き粉を変えてみる。

香料が強い歯磨き粉は、鼻やのどを刺激している場合があって、絞扼反射が起こる可能性があります。

なるべく刺激の弱い歯磨き粉か、お気に入りの味(?)を探してみましょう。

 

鼻で深呼吸し落ち着いてみる。

私は深呼吸して落ち着くようにしたら、絞扼反射がかなり軽減されました。

胃が悪いんだろうし、歯磨きしたらえづくものという決めつけをなくしたんです。

敏感に反応してしまい吐き気を催す人は、心理的なものが働いているケースもあります。深呼吸したり、別なことを考えて気をそらしてみるのもいいと思います。

 

まとめ

歯磨きの際にオエッとなる原因の1つに、絞扼(こうやく)反射と呼ばれる防御反応があります。

オエッとなっても、前日に遅くまで飲み食いしたとか心当たりがなければ、必ずしも病気とは限りません。

磨き方や歯ブラシを変えてみたりなど、ちょっとしたコツで吐き気を回避することができます。

もともと絞扼反射には個人差があります。暴飲暴食や歯磨きの仕方を改善してもよくならない場合は、消化器系の炎症や潰瘍(かいよう)が反射を促していることもあり得ますので、医師に相談してみましょう。

 

ちなみに、舌を磨くの時は絞扼反射は避けられないです。

舌苔(ぜったい・舌のコケのこと)は舌の奥にあるので、どうしてもえづきます。

また、歯ブラシで磨こうとすると反応も敏感になり、さらに舌を痛める恐れがあります。

「磨く」のではなく、専用の舌ブラシで「撫でる」ようにするといいのではないでしょうか。

では、また次回。