紅玉とは
「紅玉(こうぎょく)」はアメリカ原産のりんごで、1800年代の初めにニューヨーク州で発見された品種でアメリカ名で「ジョナサン」と呼ばれています。
日本には1871年に導入され当初はいろいろな名前(六号、三五号、千生、チ印、盾無、満紅、千成など)で呼ばれましたが、混乱をきたしたので1900年に「紅玉」という品種名に統一されました。
昔からある品種で、地域によっては、満紅(まんこう)や千成(せんなり)と呼んで懐かしむお年寄りがいらっしゃるそうです。
かつては、紅玉と国光で一時代を築いた主力品種でしたが、豊作による価格の暴落で急速にシェアを落としていき、なかなか手に入らない位にまで生産量が減りました。
近年は、紅玉の酸味や果肉の質が調理用・加工用に適しているとして製菓店などで人気が復活し、生産量が増え再び手に入りやすくなっています。
外見・味の特徴
紅玉は200グラムほどのやや小ぶりな果実で、名前通りの果皮は真っ赤に色づきます。
果肉は硬いわけではなく緻密でしまりがあり、煮込んでも煮崩れしにくい肉質です。
甘みもあるけど、それ以上に酸味がしっかりとしていて、甘酸っぱい味と香りを楽しめます。
甘さ重視の近年のりんごと違い、この酸味がとても特徴的に感じられて私は好きです。
レモンのような顔を少ししかめる酸味ではなく、甘さも効いてパクパクいけちゃう甘酸っぱい酸味。
酸味が好きな人は、生でそのまま食べるのも全然アリでしょう。
私は紅玉を定期的に食べたい。
では、また次回。