ひとり言

「兎に角」って?意味や語源・由来を説明します

ブログ名に含まれている「兎に角」

いつまで経っても行動を起こせない自分に言い聞かせるように付けたのですが、

記事内で「兎に角行動しよう!」と書いてしまうと、漢字が多くなって読みにくくなるのです。

 

なので、「兎に角」とはなんぞや?

意味や語源・由来を説明します。

「兎に角」とは

「うさぎにつの」と書いて「とにかく」と読みます。

意味や使い方は主に3つ

  1. それはさておいて
  2. それとは別に
  3. なにより

 

それはさておいて

色々な事情はひとまず保留にして、他の事柄に触れること。

「不安は多いけど、兎に角やってみよう!」

 

それとは別に

「~は兎に角」の形で、前の事柄にはかかわらない気持ちを表す。さておき。

「結果は兎に角、努力が大切だ」

 

なにしろ

取り上げた事柄をまず強調しようとする意味

「彼は兎に角(なにしろ)まじめな人だから」

 

兎に角の語源・由来

兎に角は「とかく」の当て字「兎角」を真似た当て字で、仏教語の「兎角亀毛」からと考えられる。

ただし、兎角亀毛の意味は、兎に角や亀に毛は存在しないもので、現実にはあり得ないものの喩えとして用いられたり、実際に無いものをあるとすることをいったもので、意味の面では関連性が無く、単に漢字を拝借したものである。

引用元:語源由来辞典さま

とかく(兎角)

「とかく(兎角)」とは、

「と」は「そのように」、「かく」は「このように」の意味で、いずれも副詞。

平安時代~江戸時代までに「とにかくに」の形で用いられました。

「あれやこれや」「なんやかや」といった意味で使われ、

転じて「いずれにせよ」などの意味になりました。

 

「兎角亀毛」

「兎角亀毛」は、

読み方は「とかくきもう」

意味は、この世には存在しないもの、実在するはずがない物事のたとえ。

 

ウサギの頭には角は生えていませんし、亀にも毛がないですよね。

ウサギに角・・・と聞いたら、ドラクエのモンスターでアルミラージってのが・・・

亀に毛・・・ぐぐったら、藻がついた亀でそれっぽく見える画像が・・・

 

アニメ・マンガの長老っぽいキャラの亀には毛(ヒゲ)生えたりしているよね?

絵としてはイメージしやすいので、ファンタジー脳な私には、

どこかにいるんじゃないかという気分にさせられます。

とにかく、現実にはいませんというたとえです。

 

当て字でした

少し話が反れましたが「兎に角」は、「兎角亀毛」の意味からは関連は無く、

当て字ということです。

「兎に角」や「兎角」という当て字は、夏目漱石が多用したことから、

広く用いられるようになったといわれています。

草枕の冒頭の一節にも、

「智に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される、意地を通せば窮屈だ。兎角この世は住みにくい。

と、あります。

 

兎角にも意味がある、兎に角との違いは?

細かな違いですが、「兎角(とかく)」にも意味があります。

  1. 色々な物事の起こるさま。さまざまな事態を漠然とさす。
  2. ある傾向になりやすいさま。そういう状態になりやすいこと。
  3. あまり好ましくないことが多くあるさま。
  4. 種々の事情は別として。いずれにしても。

④の意味だけ、「兎に角」言い換えられます。

 

色々な物事の起こるさま。さまざまな事態を漠然とさす。

「兎角しているうちに、日が暮れてしまった」

あれやこれや、何やかや、いろいろと。

 

ある傾向になりやすいさま。そういう状態になりやすいこと。

「懸命に仕事をしていると、兎角疲れやすい」

ともすれば、しばしば。

 

あまり好ましくないことが多くあるさま。

「彼女には兎角のうわさがある」

あれこれよくないことがあるさま。

 

種々の事情は別として。いずれにしても。

兎角現代社会は生きづくなった。

何にせよ、何はさておき。

 

語源は同じでも、意味が違うところがあるので使い方には気を付けましょう。

兎に角(とにかく)

それはさておいて、それとは別に、なにしろ

兎角(とかく)

あれやこれや、ともすれば、あれこれよくないさま、何にせよ

おまけ

「兎角」は「左右」とも当てて書く。

 

以上で、「兎に角」の説明になります。

本当は色々な当て字があるんだよーって書こうとしたのです。

たとえば「五月蠅い(うるさい)」とかあるでしょ。

他にも、外国名を当て字にしたり、

カタカナの意味を当て字にした氷菓子(アイスクリーム)とか。

で、物凄い量が存在していたので、諦めてまずはブログ名の「兎に角」だけ深掘りました。

気になった漢字・当て字があれば、また調べて記事にするかもしれません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。