先日、真冬の話で大寒が~頃、立春が~頃でと、何日頃を多用してしまいました。
1年間を二十四節気に当てはめて定期的な運用していると、1年に少しずつ誤差が出てズレが生じるからです。
このため、実際の気候と暦が合うように、うるう年に2月29日を追加して補正しています。
ところが、地球が太陽を1周する公転周期は365日と6時間「弱」なので、単に1日増やすだけだと、約45分増やし過ぎになるのです。
こうした暦のズレと補正の繰り返しによって、立春などの日付が変わります。
国立天文台が太陽と地球の位置関係から日付を計算し、前年2月の官報で公表しており、今年2021年の立春は2月3日にずれています。
節分には「季節を分ける」意味が含まれる
節分は「季節を分ける」という意味が含まれていて、各季節の始まりの日「立春・立夏・立秋・立冬」の前日のこと。
江戸時代以降は、特に立春の前日を指す場合が多いです。
旧暦の太陰太陽暦では、立春に最も近い新月を元旦とし1年の始まりとされていたので、「立春」の前日、年越しの意味も含めて「節分」として認知されていったようです。
立春が変われば、節分も変わる
というわけで、立春の日付が変われば、節分も変わる仕組みになります。
節分が3日でなくなるのは、1984年2月4日以来37年ぶり。2日になるのは1897年2月2日以来、124年ぶりの出来事です。
2022年以降は
2022年以降の立春は2月4日に戻り、節分も立春の前日「2月3日」に戻ります。
ですが、来年以降はうるう年の翌年の立春が2月3日にとなり、節分も2月2日になるそうです。
次のうるう年は2024年なので、2025年の節分が2月2日ということになります。
今回は124年ぶりなのに、次回以降の2月2日の節分は、意外とすぐ訪れるんですね。
それから、例外的に2057年と2058年は2年連続で2月2日が節分になるなどして、今世紀末にかけて立春2月3日、節分2月2日の頻度が高まる傾向にあるそうです。
2057年……覚えていられるでしょうか。
では、また次回。