母は、うどんを食べると必ず「シコシコして美味しい」というので、毎回「ん?」と気にはなるけど、「しこしこ」は別に間違った表現ではありません。
やましいのは、私の頭の中なのでしょう。
各辞典にもしっかり言葉として載っていて、うどんなどを食べたときの「弾力性があって歯ごたえのするさま」として「コシ」を形容する言葉です。
他の意味で、「地道な活動を1人でするさま」としても「しこしこ」は使われます。
また「しこしこ」は、室町末期には全く意味が違って、ぬかるみを意味する言葉だったそうです。
母は、歯ごたえがあって弾力がありそうなものは全部しこしこというので、この間はうどんを食べながらテレビで赤貝の話題をしているのを見て、「赤貝もいいよね~シコッとして」というので、思わず笑いそうになります。
「しこしこ」ではなく「しこ」を1回、妙にリズミカルにシコッ言われると、流石になんだかな~となるわけですが、おそらく「しこ」1回でも間違った使い方ではないと思うし、当人も普通だと思っているはず。
やっぱりやましいのは、私の頭の中なのでしょう。
では、また次回。