ひとり言

「眠ったら2度と目覚めない」を真剣に考えたことは無い

「不安で眠れない」は経験がある人多いと思いますが、「眠ったら2度と目覚めないかも」を考えたり、リアルに感じる人は、高齢や持病を持っているとかでなければ少ないのではないでしょうか。

パソコンの中の黒歴史どうしようといった、冗談めいた話ではなくです。

 

やはり、親父の様子が少しおかしい。

不安と孤独で沸き上がった気持ちを、上手く吐き出せずに自分を追い詰めているように見えます。

 

喉頭がんの手術を経て永久気管孔で呼吸するようになり、術後はやっと楽に呼吸できるようになったと安心していたけど、最近は少しでも気になるとなんだか息苦しいような……と不安がります。

夜中に母を起こし、喉にある永久気管孔の上に貼るアドヒーシブ(人工鼻というキャップを取り付けるベースとなる接着器具)が、ずれていないか、少し孔に深く入っていないかなどを、とても気にするようになりました。

元々、親父は完璧主義者なので、はり替える際には納得のいくようにしているはずですが、いざ寝るときになると不安で気になってしまうんだそうです。

 

気にするだけならまだよかったのですが、手がガタガタ震えて止まらなくなってしまったりして、母も私も少しおかしいかもと思うし、親父も「パニクっているかも」と紙に書くくらい自覚がある様子。

落ち着くまで母が手を握り、心配なら近くで寝たほうが良いかなど話し合い、とりあえず大丈夫ということで、落ち着きを取り戻した後は自室に戻って就寝したようです。

 

日中は平気そうなのですが、夜になると不安と孤独が重なり、喉が9割ガンで塞がっていた時の息苦しさを思い出してしまうのかもしれないです。

病院にいくと、永久気管孔を隠すストールというかスカーフでしょうか、首に巻いてオシャレな人を見かけるけど、親父はしたがりません。

寝る時に体にかける布団も胸までで、肩から上には絶対かけないようです。

息苦しくなるかもしれない要因は、とにかく排除したいのでしょう。

 

あとは無口だから、声がでなくても平気だろうというのは、私の偏見でした。

伝えたい時にパッと伝えられないのは、かなりのストレスがあるようです。

母は、親父の横にいるときはなるべく話しかけるようにしていますが、それでも疎外感や孤独感が少しずつ溜まっているような気がする。

平気だと思っていても、夜1人になると溜まったものが弾けることがあり、不安でしかたなくなるのでしょう。

 

私のこのブログのように、いろいろな気持ちを紙などに書いて出してしまえばいいと思う。

誰かに読ませる必要なんてないし、自分が自分を客観視してみて、自身を理解したり気持ちを受け止めたりできるんじゃないかな。

 

一応、母づてに提案してみてと頼んでみたものの、親父の性格上する姿が想像できません。

声が出ないのなら、ひたすら書くしかないでしょ。

では、また次回。