一見、簡単な作りに見えたとしても、それを作るために費やした時間や人件費など色々なコストがかかっているわけです。
限られた需要しかない特定の趣味の部品などは、自分が思っている以上に高い価格がついていたりします。
保険が効く場合もあるけど、自身の体に関わる医療の面でも同じなわけです。
親父は喉頭を切除し、人工鼻で生活しています。
通常の人工鼻と別に、洗髪中に上から水が入らないようにノズル?が下を向いた、お風呂用の人工鼻を1個いただいていました。
親父はそのお風呂用の人工鼻を便利に感じていて、1個だけだとうっかり無くしてしまった時に不安だということで、同じ人工鼻を注文して取り寄せることにしたんです。
母が電話で注文して、1個3,000円くらいで2個で6,000円強だったよーっていったら、親父が怒り始めました。
こんな100円ショップで買えそうなものが、1個3,000円もするなんてどういうことだなんて言いだすわけです。
毎日取り換える、通常の使い捨て人工鼻と比べたら高いけど、100円ショップなどというのは如何なものか。
限られた需要と、あなたの命を預かっているものの価値を考えてみてくれと。
いつまでもプリプリ怒っていて、だったら1個を無くさないように気をつけるか、お風呂用人工鼻を使わないように工夫するかしかないだろと言いたくなりましたが、苦労しているのは親父なので私も母も黙って聞いていました。
足元を見られている感覚がとても不快なのはわかるけど、自分のQOL(Quality of Life)を上げるための品なのだからしょうがないよね。
不安の解消も価値の1つだし。
では、また次回。