喉頭を摘出して大変なのは、声帯を失うこと以外にも煩わしいことがあります。
永久気管孔のケアもそうですが、永久気管孔があることによって、いきむ(息む)ことが難しいのです。
なぜなら、空気が漏れちゃうから。
試しに、いきむ動作をしてみてください。
お腹に力を入れ、声帯を締め息をこめていると思うけど、親父は永久気管孔という穴があるため、息をこめにくいのです。
いきめないと何に支障がでるかというと、トイレで踏ん張れないことが厄介。
1ヶ月半の入院生活で体重が50kgまで落ちてしまい、退院直後から体重を戻そうとがんばって食べていたら、便秘になってしまいました。
いきみにくいというのは病院もわかっているので、入院中に処方されていた便秘薬を退院後も使っていたわけですが、効果が表れず……。
どうしたかというと、母が若いころ看護師をしていたので、「摘便」という手段を取っていたようです。(ざっくりいうと指を入れて、便を出す)
思っていたより指が入って、面白かったドキドキしたといってたけど、なかなかできるものではないです。夫婦愛?
1回出して以降は、便秘薬も効いてか毎日出るようになったみたい。
親父の性格上、摘便は母に申し訳ないと思ったのか浣腸を買ってきて、またいつかくるかもしれない便秘に備えている模様です。
後日、摘便をしたのよという話を母から聞かされたけど、家にニオイが全く残ってなかったし、いわれなければわかりませんでした。
摘便の話を、私がご飯を食べている最中にしなければ完璧なのになーーー。
では、また次回。