ひとり言

駐車場で錯覚してパニックを起こすのは、高齢者に限ったことではない話

親父の入院している総合病院は結構な規模の病院で、駐車場もとても広いです。

とても広い駐車場ですが、時間帯によってほぼ埋まっている状態で、停める場所を探して駐車場内をウロウロすることがあります。

 

先日、やっと見つけたスペースに駐車しようと微速でバックしている際、フットブレーキを踏んでいるにもかかわらず、車が止まらない感覚になってしまいパニックになったんです。

左隣の車が、ゆっくり発進していたことで起こった錯覚でした。

 

錯覚、超怖い

順番にすると、

  1. 駐車場で、空いているスペースをやっと見つけてバックで駐車しようとする
  2. ゆっくり車をバックさせて、停止位置でブレーキを踏むかどうかのところで、左隣の車が前に発進をはじめる
  3. ブレーキを踏んでいる(自分の車は止まっている)のに、止まっていない感覚に陥る
  4. 自分の車のブレーキが効いていないのかと錯覚し、パニックになる

こんな感じ。

 

錯覚の原因

駐車場のスペースにバックで駐車するとき、周囲に何か目印を設定します。

両隣のどちらかの車を目印にするのは、ごく自然なことでしょう。

その目印が動いてしまうことで、空間把握の感覚がおかしくなり、錯覚を引き起こしてしまうわけです。

 

パニックになると、誤った判断や操作をしやすい

めちゃくちゃ怖かった。

ブレーキが効かない感覚ってあんなに怖いものなのかと。

 

やばいやばいと思い、さらにフットブレーキをギュッと強く踏み込んで、サイドブレーキを引き、シフトレバーをパーキングに入れ、止まらない車を止めるために思いつくだけのことをしていました。

頭が真っ白で表情は青ざめていました。

元々車は止まっていたので、錯覚と気づいた時は「こんなことがあるのか」とキツネにつままれた気分です。

 

タイミング悪く、もう少し下がろうかと足がアクセルにあった時に錯覚が起こったら、踏み間違いもありえたと思うとゾッとします。

車を止めるための行動を咄嗟にとったけど、パニック状態で「下がっているなら進めばいいのでは」とシフトをドライブに入れて急に前に出てしまったら、発進しようとしていた隣の車にぶつかったり、丁度前を通りかかった人や車に衝突する恐れがありました。

 

錯覚は、年齢関係なし

錯覚は、一定の条件のもとで、誰にでも同じように起こるものです。

高齢者じゃないから大丈夫、私は運転に慣れている(自信がある)とたかをくくっていると、誰にでも起こりうる現象で簡単にパニックになることもありえます。

 

錯覚しないために気をつけること

  • バックでの駐車の際は、両隣の車にドライバーがいないか確認をする。
  • ドライバーがいる場合は、動く可能性があるものとして把握しておく。
  • 周囲の景色や電柱、地面など目印を複数設定し、近くのモノだけ見ないようにする。

 

また、逆の立場になって自分の隣の空いているスペースに、車を停めようとしている人がいる場合は、完全停止するまでは発進しないことも大事です。

待っていることで、隣の車は錯覚を起こす可能性が下がり、パニックにならずに済みます。

パニックになって急発進し、巻き込まれる可能性もあるので、相手のためと同時に自分のための安全対策になるわけです。

 

まとめ

駐車場にて、バックで駐車中に隣の車が発進してしまい、車が止まらない錯覚に陥ってパニックになった話でした。

隣の車だけを目印にせず、必ず周囲に気を配りましょう。

急いでいる時や、疲れている時に起こりやすい感覚だそうです。

 

運転中の錯覚もあるので、皆さま安全運転を常に心掛けてください。

では、また次回。