本日、親父の喉頭がんの手術が無事に終わりました。
2日間ほどHCUに入り経過観察をし、一般病棟へ戻ることになります。
※HCU(High Care Unit)日本語にすると、「高度治療室」または「準集中治療管理室」と訳され、ICU(Intensive Care Unit、集中治療室)と一般病棟の中間に位置するそうです。
昼の12時に手術開始と伝えられていましたが、午前中に1件手術が入ったので1時間ほど遅れるとのことでした。
手術前に面会の時間ができたし、うちとしては遅れることは些細なことだけど、午前に1件、午後から親父の5時間予定の手術をしてくださる医師の先生には頭が下がります。
待合室には1人で待機してくださいといわれていたので、母が病院に残り私はいったん家に帰りました。
家に帰ってみたものの、普通の休みのようには振舞えないものです。
暖かいしタイヤ交換でもしようか……もし緊急で呼ばれたらすぐ動けないから止めたほうがいいな。
トイレ掃除でも済ませておこうか……外着で掃除するのはイヤだから着替えて掃除して、また着替えては少し面倒だ。
本を読む、ネットを見る、テレビを見るにしても全く身が入らず、ぼーっとすることすらもできずにずっとそわそわしていました。
母から連絡がくるまでそんな調子で、そわそわチョロチョロして過ごしていたけど、今日ばかりは仕方ないでしょうか。
何はともあれ手術は無事に終了。
母が切除した部分をみせてもらったそうで、ここが喉ぼとけで、これががん細胞でと説明を受けていました。
胃がんの時は、切った胃のほとんどが真っ黒で「これはもうダメだ」なんて思ったそうだけど、その時と比べると喉頭の腫瘍はピンク色でがん細胞に見えなかったみたい。
直径3~4cmくらいで、すげーでかかったらしいけど。
あとは喉頭を取ったところの、縫い合わせた新しい食べ物の通り道がしっかりくっつくかどうか、これからの1週間が重要になります。
手術前に栄養をキチンと取っていないと、組織がくっつきづらくなり咽頭瘻(いんとうろう)という合併症が起きる危険性が高いのです。
咽頭瘻は結合した粘膜がうまくくっつかずに、唾液や食べ物が咽頭の外の皮膚の下に漏れ出て溜まってしまう状態。その溜まった部分に感染を起こしてしまいます。
咽頭瘻が起きた場合、炎症や感染が落ち着くのを待って再手術になるので、入院期間がかなり伸びるそうです。
術後は胃管(鼻から胃までの細い管)をいれて、経管栄養を取ることになり、親父は手術自体よりこれからの1週間のほうがキツイ思いをすることになりそう。
淡々と書いていたつもりだけど、きっついなーという感情しかでてきません。
無事、組織がくっつきますように。
では、また次回。