親父が入院をして10日あまりが経ちました。
気道確保のための気管切開の手術を受け、術後は別段何もなく検査やリハビリをして過ごしていたようです。
主治医からその後のお話があるということで、病院に行き親父と会ったけど、スタスタ歩いてこちらに寄ってきたのでなんだか元気そう(?)に見えます。
呼吸がしづらく少し動くだけで呼吸が苦しくなるからと、院内を車いすで移動した当時を思うと、その意外な姿に私も母も拍子抜けしました。
足腰が悪かったわけではないので、(首についたカニューレからですが)呼吸ができれば、声がでないこと以外は、普段に近い感じで過ごせたようです。
問題の腫瘍ですが、やはり喉頭がんであるということ、喉頭以外の転移は今のところ確認されていないこと、いくつか治療法がある中で手術をして取ってしまったほうがいいことなど、細かく説明を受けました。
手術で喉にある腫瘍を取るということは、声が出なくなるということ。
声帯を残すなら放射線治療になりますが、大きくなり過ぎた腫瘍に対しては時間が掛かりすぎるし、根治が難しくもし残ってしまったら、その部分から再発や転移してしまうので勧められないそうです。
ほぼ選択肢がない状態でしたが、首のカニューレが取れること(ただし永久気管孔という呼吸のための穴は首にあく)、早く家に帰れること(術後、早ければ約1ヶ月)、再発や転移の可能性が放射線治療より低いなどを考えた結果、手術を受け入れることにしました。
不便や不都合は出てくるけど、あんな大きさの腫瘍になるまで病院に行かなかったのは親父だし、受け入れるしかないかなと。
母も私も助けていくのは当然として、苦しくなくなって生きて帰られるのだから、いいほうなのではと思っています。
あの腫瘍の大きさを見たら、余命宣告されるかもなぁと覚悟していたくらいなので。
声が出なくなるのは深刻ではあるけど、もともと口数が少なかったし、なんとかならないことは無いかな。
電動式人工喉頭という、首に当てて舌や口の動きで振動音を言葉にして発生を補助する器具があって、それを使った発声の練習をしていたりしたので、いろいろ駆使すれば緊急性がない限り意思の疎通はできる気がします。
あとは、10年くらい前に患った胃がんの時の2回を含め、3度目のがんの手術になるので、以降は親父に試練を与えないで欲しいなぁと願うばかりです。
話を深刻に捉えられすぎて、読んでいて辛い思いをされるのは私的にイヤなので、少しマイルドな話で締めます。
喉頭がんのことや術後どうなるという説明を聞いてるとき、主治医の先生がつんくさんを例に出されます。
私と母は「なるほど!」と、どういうことなのか一瞬にしてイメージすることができて話がわかりやすかったけど、齢80オーバーの親父はつんくさんのこと知っているのかな?知ってるよね?聞きそびれたけど、まぁいいか!
手術は2週間後の予定です。
では、また次回。