毎月通っていた術後の定期検診が、1年経過したことにより2ヶ月に1回に変わりました。
転移は無く経過も良さそうです。
いろいろあったはずなのに1年経ったと聞かされると、あっという間な気がします。
喉が塞がりかけるまでほっといて我慢した腫瘍。喉頭がんステージ4。
声を代償にすることになったけど、家族のために手術を、生きる決断をしてくれてありがたいと思います。
今まで自然に当たり前にできていた発声ができなること、首に穴をあけてそこで呼吸しなければならない不安。
簡単なことすら伝えられない苛立ちと、呼吸できているのかどうかわからない恐怖。
親父は色んな葛藤があったけど、こちらはなるべく親父を肯定することで上手くやり取りしてきました。
退院後数ヶ月は、首に少し異常（皮膚がかぶれたり、器具の位置が気になったり）があると、夜中に起こしたり癇癪を起したりしたけど、定期検診のたびに質問し親父に合った方法（過ごし方）を模索し折り合いをつけます。
今は手鏡を持ち首をじっと見つめてはいるけど、念入りに身だしなみを整える感覚に近いのかもしれません。慣れと大丈夫なラインが生活していく中で分かってきたというべきでしょうか。
会話は、家の中で日常生活をする程度のニュアンスなら伝わります。何かしてほしいことに関しても前もって紙に書いてくれるけど、それ以外の突発的なことはやっぱり分かりにくい。
なるべく紙に書く癖をつけてほしいところですが、なかなか難しいようです。私が何もいわれず（身振り手振りで怒られず）に済むように動くしかないのでしょう。
がんの5年生存率とはいうけど、その頃は再発か寿命なのかどっちだってことになりそう。せっかく乗り越えられたんだし1年でも長く生きてくださいな。
では、また次回。
